ポリエステルのブログ

毎晩見る夢が私の先生です。

愛とは何か

地上の愛は、愛ではないという。
恋愛、家族愛。博愛も愛ではない。
それらはすべて、個から対象へ発せられるものだから。

愛とは、根源的なもの(一なるもの)が限界まで広がること。
人々はその限界地点の存在であるために、自らを個だと思いこむ。
個から発せられる愛はすべて偽物。
それは末端であることの迷い。

人や動物や自然を愛するのは、自分が未完成(個)だから。
或いは対象に根源的なもの(神)の片鱗を見るからだ。
根源的なものの片鱗を見る理由は、自分がそれでないから。

根源的なものが末端まで広がった時、その末端が独自の意思を持つことは求められていない。
例えば人間の体内から細胞が勝手に出て歩き回ることを、人は望まない。
人間は、細胞が人間の一部であることを望む。
神は、光の末端の人間が神の一部であることを望む。
もし、それでも人間が独自性を望むなら、それは根源的な愛を本当に忘れてしまった証拠だ。

個が独自に発する愛は、実はどこまで行ってもエゴでしかない。
自分を放射するという点だけ、本当の愛と似ているが、それ以外は何も似ていない。
本当の愛を知りたければ、個であることに固執せず、根源的なものの一部であろうとすること。
そうすれば、根源的なものが限界まで広がること、すなわち愛を知ることができる。